2011年9月8日木曜日

Windows で Titanium Studio を使って Android アプリ開発の準備

■はじめに

我が家には MacBookPro があって、既に Titanium Studio で開発ができています。

今回、Titanium Mobile によるスマートフォンアプリ開発勉強会(DevHub西新宿)を開催することになったので、 Windows での環境構築のチェックを兼ねて、 KitchenSink が動作するところまでを試してみました。

この記事は勉強会の資料を兼ねています。

環境

今回試した環境は Windows XP SP3 の AMD AthlonX2マシン。メモリは4GBです。Titanium Studio は要はeclipseであるのと、アンドロイドエミュレータも激重なので、マシンパワーのあるほうがいいと思います。

また、Titanium Compatibility Matrixにあるように、NT や Vista はサポート外のようなのでご注意ください。

1.JDKのインストール

既にJDKが入ってる場合は不要です。JREではダメ。PATHの設定等、やってないと忘れることだらけなので落ち着いてやりましょう。失敗してもアンインストールしてやり直せばいけます。(何度もやり直しましたw)

http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html から、Java Platform (JDK) 7をダウンロードして実行。。。してはだめでした。

http://jira.appcelerator.org/browse/TIMOB-5010

今まだこのような問題があるので、JDKは7ではなく6を使う必要があります。

ダウンロードするのはJDKの6(これを書いてる時点ではU27)です。

インストール先を変更すると、JRE6はそのディレクトリに入りますが、JDK はまんまと C:\Program Files\java の下に入ってしまうので、変更しないほうがいいかもしれません。

インストールが終わったら、お作法にならって、システム環境変数に

JAVA_HOME
インストールしたディレクトリ(C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_27 など)

を設定して、PATH環境変数に、 ;%JAVA_HOME%\bin を追加します。

PATH環境変数に直接フルパスを書いても大丈夫ですが、BlackBerry をターゲットにする場合に JAVA_HOME がないと言われるので、素直にお作法にのっとりましょう。

2.Android SDKのインストール

http://developer.android.com/sdk/index.html から、Android SDKをダウンロードします。

バグってると言われるRecommendedのインストーラーでも概ね問題ありませんでした。

インストール先ディレクトリに空白を含まないほうがいいといわれているので、 C:\android\android-sdk とかにしておくといいと思います。

インストールが完了すると、SDK Managerが立ち上がる(上がらなかったらメニューから)ので、起動までしばらく待ちます。

Choose Package to Install になったら、必要なSDKを選択します。

この時、google 関連はあきらめて全部いれるのと、SDK Platform Android 2.1 (API 7 のやつ)は必須でいれるといいです。(不要なものはRejectすればよいです)

Titanium Studio が API 7 がないと SDK を認識しないとゆー残念な仕様なのでここも注意。

HDDとネットワークに余裕があるなら全部つっこんでも構わないと思いますが、全部いれると3GB程度あるそうなので自己責任で。(でも全部いれたほうが安全っぽい)


※勉強会ではプロキシ用意できたらいいんだけど。。。


気長に待ち終わると、ADB Restart ダイアログがでるので、はいを選択。

インストールまで終わったら、Android-sdk フォルダ中の /platform-tools/adb.exe を /tools/adb.exe にコピーしておきます。

PATH環境変数 に /platform-tools と /tools を加えておきます。

3.Titanium Studio のインストール

http://www.appcelerator.com/products/titanium-mobile-application-development/ から Titanium Studio をダウンロードします。ユーザアカウントの作成が必須です。Studio の起動のたびにこのアカウントによるログインが必要になります(明示的にログアウトしなければ自動です)。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックでインストールして終了します。ここは迷うことはないかと思います。

4.デフォルトプロジェクトでAndroidエミュレータ実行

画面左の Project Explorer ペインから create で適当なプロジェクトを作ります。設定が済んだらRUNしてみましょう。

5.キッチンシンクのインストール

https://github.com/appcelerator/KitchenSink から KitchenSink をダウンロードして展開後、Studio の Project Explorer で右クリックImport からインポートして RUN します。

アンドロイドエミュレータ起動までの道のり

実はこのマシンの前に Vista と XPのSP2マシンと VirtualPC で試していたのですが、どれも動作確認までいけませんでした。ホストマシン(実機)で始めて成功したので記事にした次第です。

別のJavaが入っている場合は、Pathに注意しないといつまでもいけませんので注意が必要です。

今回の作業中で、jqs.exeというものに始めて気づきました。ついでに止めることができるようになったので、xpマシンが初期の頃のような快適さを取り戻す副作用がありましたw

SDCardを保存する場所(?)をこちらでコントロールできないにも関わらず、デフォルトで空白の入るフォルダに突っ込んでおいて、空白を含むフォルダにおいてあると起動しない、というなんともいえない状況になりました。後でリストする参考にしたサイトにも出ていますが、上記手順の場合、下記が必須です。

# builder.py 400行目くらい

# start the emulator
emulator_cmd = [
	self.sdk.get_emulator(),
	'-avd',
	avd_name,
	'-port',
	'5560',
	'-sdcard',
	'"%s"' % self.sdcard,    # self.sdcard から書き換えた
	'-logcat',
	'*:d,*',
	'-no-boot-anim',
	'-partition-size',
	'128' # in between nexusone and droid
]

参考にしたページなど

http://www.sawadaru.com/blog/?p=151
http://cedar-mount.com/blog/?p=16
http://blog.alt-scape.com/archives/404
http://d.hatena.ne.jp/Cherenkov/20110112/p1
エミュレータが起動しない
http://blog.showvoid.com/2011/07/36/
最終的にコレでいけた
http://d.hatena.ne.jp/stackbox/20110725/1311620528
参考
http://www.hlplus.jp/android/